[P-154-A] 施設利用者における排便コントロールと服用薬剤に関する実態調査
【目的】
高齢になるにつれ食事内容・自立歩行の有無・水分の摂取量・薬剤による副作用など様々な要因により、排便コントロールが難しく便秘の傾向が高くなる。今回、施設入居患者の排便状況と服用薬剤を調査することで、今後の排便コントロールに繋げていくことを目的とした。
【方法】
施設入居患者を対象に、下剤の使用状況、患者と施設職員から便性状・排便回数・排便における満足度に関する聞き取り調査を行った。便性状はブリストルスケール、満足度は「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」の4段階で評価した。また、下剤が処方されている患者を対象に服用薬剤を調査した。
【結果】
施設入居患者41名のうち下剤が処方されている患者は29名であった。下剤の種類は多い順に、酸化マグネシウムが24名、センノシドが12名であった。29名のうち、施設職員、本人ともに「満足」「やや満足」と回答された方は21名、施設職員もしくは本人が「やや不満」「不満」と回答された方は8名であった。8名のうちブリストルスケール「1」の方は2名、「6」の方は2名、「3~5」の方は4名であり、排便回数が週に3回未満の方は5名であった。また29名のうち20名は便秘の副作用報告がある薬剤(頻度不明を除く)を服用していた。
【考察】
施設での排便コントロールは酸化マグネシウムとセンノシドのどちらか、もしくは併用により改善されることが多いことが分かる。不満がみられる方には、施設職員に対して自己調節のサポートをし、その結果をもとに用量変更や他剤の変更・追加提案を行うことで、排便コントロール改善に寄与できると考える。また、酸化マグネシウムの使用頻度が高いことから、高マグネシウム血症に対するケアも必要である。下剤服用患者の中には、便秘の副作用報告がある薬剤を服用している方も多く、それらを回避できる薬剤への変更を提案することで排便コントロール改善に繋げられないか今後検証していきたい。
高齢になるにつれ食事内容・自立歩行の有無・水分の摂取量・薬剤による副作用など様々な要因により、排便コントロールが難しく便秘の傾向が高くなる。今回、施設入居患者の排便状況と服用薬剤を調査することで、今後の排便コントロールに繋げていくことを目的とした。
【方法】
施設入居患者を対象に、下剤の使用状況、患者と施設職員から便性状・排便回数・排便における満足度に関する聞き取り調査を行った。便性状はブリストルスケール、満足度は「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」の4段階で評価した。また、下剤が処方されている患者を対象に服用薬剤を調査した。
【結果】
施設入居患者41名のうち下剤が処方されている患者は29名であった。下剤の種類は多い順に、酸化マグネシウムが24名、センノシドが12名であった。29名のうち、施設職員、本人ともに「満足」「やや満足」と回答された方は21名、施設職員もしくは本人が「やや不満」「不満」と回答された方は8名であった。8名のうちブリストルスケール「1」の方は2名、「6」の方は2名、「3~5」の方は4名であり、排便回数が週に3回未満の方は5名であった。また29名のうち20名は便秘の副作用報告がある薬剤(頻度不明を除く)を服用していた。
【考察】
施設での排便コントロールは酸化マグネシウムとセンノシドのどちらか、もしくは併用により改善されることが多いことが分かる。不満がみられる方には、施設職員に対して自己調節のサポートをし、その結果をもとに用量変更や他剤の変更・追加提案を行うことで、排便コントロール改善に寄与できると考える。また、酸化マグネシウムの使用頻度が高いことから、高マグネシウム血症に対するケアも必要である。下剤服用患者の中には、便秘の副作用報告がある薬剤を服用している方も多く、それらを回避できる薬剤への変更を提案することで排便コントロール改善に繋げられないか今後検証していきたい。