[P-160-A] 認知症グループホーム職員への服薬支援に関するアンケート調査
【目的】
高齢者施設において薬に関わる業務(服薬管理、服薬介助)は、施設職員にとって最も緊張する業務のひとつである。当薬局では認知症グループホームへの服薬支援に深く関わっていくうえで、施設での業務の現状を知り、どのような支援が必要とされているのかを探るためアンケート調査を行った。
【方法】
認知症グループホーム2施設の職員33名に対してアンケート調査を行った。調査項目は年代、経験年数、薬のセット時・与薬時で気を付けていること、困っていること、薬のセット時間(1週間あたり)、ヒヤリハット経験とし、無記名で回答してもらった。
【結果】
33名全アンケートが回収でき、年代は20代6.1%、30代18.2%、40代33.3%、50代30.3%、60代12.1%、経験年数は5年未満39.4%、5~10年未満30.3%、10~15年未満12.1%、15年以上12.1%であった。「薬のセット時に気をつけていることがある」は82%で、内容は名前、日付、服用時点、錠数の確認が多かった。「与薬時に気をつけていることがある」は94%で、内容は本人確認が多く、その他に落薬、ムセ等の嚥下状態、口中に薬が残っていないかの確認等であった。薬のセット時間は~30分48.5%、30~60分27.3%、60分以上6.1%、回答なし18.2%だった。ヒヤリハット経験ありは21.2%で、他者の薬を飲ませそうになった事例等があった。
【考察】
薬のセット時、与薬時ともに施設職員は細心の注意をはらって対応しており、同時に、間違っていないか等の不安を抱えながら業務にあたっていることがわかった。セット時間に関しては、経験年数や勤務形態によりまかされる業務が違うことが、個人ごとに要する時間に差が生じた原因と考える。施設での時間的負担については、薬局からの薬の提供方法を変更することで対処できると考える。さらに専門性をもった薬剤師が介入すること、誤薬防止システム等のツールを活用することで職員の精神的負担の軽減にもつながると考える。
高齢者施設において薬に関わる業務(服薬管理、服薬介助)は、施設職員にとって最も緊張する業務のひとつである。当薬局では認知症グループホームへの服薬支援に深く関わっていくうえで、施設での業務の現状を知り、どのような支援が必要とされているのかを探るためアンケート調査を行った。
【方法】
認知症グループホーム2施設の職員33名に対してアンケート調査を行った。調査項目は年代、経験年数、薬のセット時・与薬時で気を付けていること、困っていること、薬のセット時間(1週間あたり)、ヒヤリハット経験とし、無記名で回答してもらった。
【結果】
33名全アンケートが回収でき、年代は20代6.1%、30代18.2%、40代33.3%、50代30.3%、60代12.1%、経験年数は5年未満39.4%、5~10年未満30.3%、10~15年未満12.1%、15年以上12.1%であった。「薬のセット時に気をつけていることがある」は82%で、内容は名前、日付、服用時点、錠数の確認が多かった。「与薬時に気をつけていることがある」は94%で、内容は本人確認が多く、その他に落薬、ムセ等の嚥下状態、口中に薬が残っていないかの確認等であった。薬のセット時間は~30分48.5%、30~60分27.3%、60分以上6.1%、回答なし18.2%だった。ヒヤリハット経験ありは21.2%で、他者の薬を飲ませそうになった事例等があった。
【考察】
薬のセット時、与薬時ともに施設職員は細心の注意をはらって対応しており、同時に、間違っていないか等の不安を抱えながら業務にあたっていることがわかった。セット時間に関しては、経験年数や勤務形態によりまかされる業務が違うことが、個人ごとに要する時間に差が生じた原因と考える。施設での時間的負担については、薬局からの薬の提供方法を変更することで対処できると考える。さらに専門性をもった薬剤師が介入すること、誤薬防止システム等のツールを活用することで職員の精神的負担の軽減にもつながると考える。