[P-169-A] 高血圧・糖尿病患者への経口補水液適正使用のための情報提供の取り組み
【目的】
当薬局では地域住民・患者のための脱水症対策として経口補水液の販売を行っている。購入者のなかには塩分・糖分の摂取を制限しなければならない高血圧・糖尿病患者がいるが、テレビなどで宣伝されている商品のイメージにより、誤った利用をしている場合が散見される。そこで、経口補水液の役割や摂取タイミングなどについて来局患者の認識を確認し、適切な情報を提供する取り組みを行ったので報告する。
【方法】
2022年4月~6月の期間に鹿児島地区3薬局に来局した高血圧・糖尿病患者で同意を得た方に対し、経口補水液に関するクイズ形式のアンケートを行った。質問項目は経口補水液の塩分量・糖分量・摂取タイミングとした。また、期間中リーフレットにて適切な経口補水液利用に関する情報提供を行った。
【結果】
期間中64名より回答を得た。経口補水液500mLあたりの塩分量の認識については、正解(1.5g)に対して少なく見積もっていた患者は17名(27%)。糖分量は正解(角砂糖換算3.5~4個)より少なく見積もっていたのは59名(94%)であった。摂取に適したタイミングについては、メーカーが推奨する「軽度から中等度の脱水時」である運動後26名、脱水時25名の選択に対し、摂取に適さない室内・安静時8名(13%)、外出時の補給26名(41%)を選択する患者もいた。実際、リーフレットによる情報提供を通じて日常的に摂取していた高血圧患者を発見したり、胃腸炎症状による脱水時に利用できたとの報告を得ることができた。
【考察】
近年、熱中症などによる高齢者の脱水症状が問題となっており、対策として経口補水液を利用すること自体は周知されてきているが、今回の調査により正しい使い方までは理解されていないことが示された。健康サポート薬局機能を担うため、健康に資する商品についても積極的に情報提供することの必要性を考察した。
当薬局では地域住民・患者のための脱水症対策として経口補水液の販売を行っている。購入者のなかには塩分・糖分の摂取を制限しなければならない高血圧・糖尿病患者がいるが、テレビなどで宣伝されている商品のイメージにより、誤った利用をしている場合が散見される。そこで、経口補水液の役割や摂取タイミングなどについて来局患者の認識を確認し、適切な情報を提供する取り組みを行ったので報告する。
【方法】
2022年4月~6月の期間に鹿児島地区3薬局に来局した高血圧・糖尿病患者で同意を得た方に対し、経口補水液に関するクイズ形式のアンケートを行った。質問項目は経口補水液の塩分量・糖分量・摂取タイミングとした。また、期間中リーフレットにて適切な経口補水液利用に関する情報提供を行った。
【結果】
期間中64名より回答を得た。経口補水液500mLあたりの塩分量の認識については、正解(1.5g)に対して少なく見積もっていた患者は17名(27%)。糖分量は正解(角砂糖換算3.5~4個)より少なく見積もっていたのは59名(94%)であった。摂取に適したタイミングについては、メーカーが推奨する「軽度から中等度の脱水時」である運動後26名、脱水時25名の選択に対し、摂取に適さない室内・安静時8名(13%)、外出時の補給26名(41%)を選択する患者もいた。実際、リーフレットによる情報提供を通じて日常的に摂取していた高血圧患者を発見したり、胃腸炎症状による脱水時に利用できたとの報告を得ることができた。
【考察】
近年、熱中症などによる高齢者の脱水症状が問題となっており、対策として経口補水液を利用すること自体は周知されてきているが、今回の調査により正しい使い方までは理解されていないことが示された。健康サポート薬局機能を担うため、健康に資する商品についても積極的に情報提供することの必要性を考察した。