[P-181-A] 新入社員を対象とした管理栄養士と他職種による健康教育介入効果の検証
【目的】
「働き方改革」の推進により、企業には社員の心身の健康に対する支援体制の構築が求められている。弊社では、自ら健康行動を選択できる力も重要と考え、生活リズムや環境の変化が大きい新入社員を対象に、管理栄養士、薬剤師、健康運動指導士、ストレスケアカウンセラーによる健康教育介入を実施し、行動変容やヘルスリテラシーの向上に与える効果を検証したので報告する。
【方法】
2022年4月弊社に入社した17名を対象に、講義やワークショップ等の健康教育介入を4月~9月の間計8回行った。介入前後に1回、同じ内容のアンケート調査を実施した。調査内容を(1)属性(2)食事・運動・休養・禁煙各項目について行動変容の5段階評価(3)生活習慣(4)ヘルスリテラシーとし、χ2乗検定による統計分析を行った。但し、(2)は非実行群(無関心期・関心期)・準備群・実行群(実行期・維持期)の3群にし、統計解析を行った。
【結果】
介入前17名、介入後11名(女90%、20代75%)から回答を得られた。非実行群から準備群に移行した割合が「習慣的な運動」で49.2%ptの増加(p<0.05)、「食生活の改善」で40.1%ptの増加が見られた(0.05<p<0.1)。また、有意差は無かったが、ヘルスリテラシーに関する項目の内、「情報の信頼度を判断できるか」で、介入前後で回答が得られた8名の内、半数の自信が高まった。
【考察】
行動変容段階における介入効果として、学習手法に参加型、体験型を取り入れたことで対象者の主体的な参加や意欲向上に繋がった可能性が示唆される。また、対象者のヘルスリテラシーにおける自信の高まりは、信頼のおける専門職からの知識の伝達が影響したと推察する。今後、準備期から実行期への移行やヘルスリテラシーのさらなる向上の為、具体的な健康行動の目標設定や自己効力感を高める支援を意識した、継続的な介入を検討したい。
「働き方改革」の推進により、企業には社員の心身の健康に対する支援体制の構築が求められている。弊社では、自ら健康行動を選択できる力も重要と考え、生活リズムや環境の変化が大きい新入社員を対象に、管理栄養士、薬剤師、健康運動指導士、ストレスケアカウンセラーによる健康教育介入を実施し、行動変容やヘルスリテラシーの向上に与える効果を検証したので報告する。
【方法】
2022年4月弊社に入社した17名を対象に、講義やワークショップ等の健康教育介入を4月~9月の間計8回行った。介入前後に1回、同じ内容のアンケート調査を実施した。調査内容を(1)属性(2)食事・運動・休養・禁煙各項目について行動変容の5段階評価(3)生活習慣(4)ヘルスリテラシーとし、χ2乗検定による統計分析を行った。但し、(2)は非実行群(無関心期・関心期)・準備群・実行群(実行期・維持期)の3群にし、統計解析を行った。
【結果】
介入前17名、介入後11名(女90%、20代75%)から回答を得られた。非実行群から準備群に移行した割合が「習慣的な運動」で49.2%ptの増加(p<0.05)、「食生活の改善」で40.1%ptの増加が見られた(0.05<p<0.1)。また、有意差は無かったが、ヘルスリテラシーに関する項目の内、「情報の信頼度を判断できるか」で、介入前後で回答が得られた8名の内、半数の自信が高まった。
【考察】
行動変容段階における介入効果として、学習手法に参加型、体験型を取り入れたことで対象者の主体的な参加や意欲向上に繋がった可能性が示唆される。また、対象者のヘルスリテラシーにおける自信の高まりは、信頼のおける専門職からの知識の伝達が影響したと推察する。今後、準備期から実行期への移行やヘルスリテラシーのさらなる向上の為、具体的な健康行動の目標設定や自己効力感を高める支援を意識した、継続的な介入を検討したい。