[P-229-A] 服薬支援機器「服薬BOX」を使用した服薬状況調査-薬学生版、第2報-
【目的】
服薬の低下は治療効率の低下を招き、医薬品の重複服用は、重大な副作用を引き起こす可能性があるだけでなく、医療コスト増大につながる。そのため、薬物治療を行う上で服薬状況の向上は重大な課題である。われわれは新たな服薬支援機器である「服薬BOX」を開発した。「服薬BOX」は、散薬分包製剤や一包化調剤をセットし、服薬時間になると音声と点滅で知らせる機能を有している。レバーを回し、薬を取り出すと、そのデータがLPWA通信(Sigfox)によりクラウドを経由し、アプリケーションソフトで管理できるシステムである。今回、この「服薬BOX」は、服薬状況を改善するのかの調査を行ったので報告する。
【方法】
対象は、研究の同意が得られた本学の薬学生で、男性8名、女性8名とした。調査は「服薬BOX」を用いて、1日2回朝夕食後に模擬服薬を14日間行った。調査期間の7日目経過時、朝と夕に「服薬BOX」のアラーム機能を起動させた群(以下、介入群)8名と、起動させない群(以下、非介入群)8名の2群に分け、服薬状況の調査を行った。なお、この研究は昭和薬科大学倫理審査委員会で審議され、実施している。(承認番号2021年度第12号)。
【結果】
アラーム機能導入前の服薬率は58%であった。アラーム機能導入後では介入群の服薬率は90%、非介入群では54%であった。介入群の時間帯別の服薬率は、朝が61%から91%、夕では54%から89%に上昇した。男女での比較では、男性が50%から88%、女性が64%から93%に服薬状況が改善した。
【考察】
「服薬BOX」のアラーム機能を起動させることで、服薬状況が改善されることが明らかになった。アプリケーションソフトは、薬剤使用期間中の服薬支援に使用できる可能性が示唆された。
服薬の低下は治療効率の低下を招き、医薬品の重複服用は、重大な副作用を引き起こす可能性があるだけでなく、医療コスト増大につながる。そのため、薬物治療を行う上で服薬状況の向上は重大な課題である。われわれは新たな服薬支援機器である「服薬BOX」を開発した。「服薬BOX」は、散薬分包製剤や一包化調剤をセットし、服薬時間になると音声と点滅で知らせる機能を有している。レバーを回し、薬を取り出すと、そのデータがLPWA通信(Sigfox)によりクラウドを経由し、アプリケーションソフトで管理できるシステムである。今回、この「服薬BOX」は、服薬状況を改善するのかの調査を行ったので報告する。
【方法】
対象は、研究の同意が得られた本学の薬学生で、男性8名、女性8名とした。調査は「服薬BOX」を用いて、1日2回朝夕食後に模擬服薬を14日間行った。調査期間の7日目経過時、朝と夕に「服薬BOX」のアラーム機能を起動させた群(以下、介入群)8名と、起動させない群(以下、非介入群)8名の2群に分け、服薬状況の調査を行った。なお、この研究は昭和薬科大学倫理審査委員会で審議され、実施している。(承認番号2021年度第12号)。
【結果】
アラーム機能導入前の服薬率は58%であった。アラーム機能導入後では介入群の服薬率は90%、非介入群では54%であった。介入群の時間帯別の服薬率は、朝が61%から91%、夕では54%から89%に上昇した。男女での比較では、男性が50%から88%、女性が64%から93%に服薬状況が改善した。
【考察】
「服薬BOX」のアラーム機能を起動させることで、服薬状況が改善されることが明らかになった。アプリケーションソフトは、薬剤使用期間中の服薬支援に使用できる可能性が示唆された。