[P-132-C] 保険薬局グループにおける医薬品情報(DI)質疑応答体制と事例の考察
【目的】
当社DI室では以前より、店舗からの質問をメールや電話で受けてDI担当者が回答し、店舗を支援してきた。今回これに加えMicrosoft Teams®でも受け、DI担当者のみならずグループ全店舗が回答可能な体制(以下、本システム)を開始した。本システム導入の効果を考察したい。
【方法】
本システムは、主に1)質問と回答、2)DI室へ質問があった事例、等のチャネルから成る。1)の運用方法は『1.質問者が質問を書き込む 2.質問に対し全店舗の中で回答可能な者が回答する 3.回答に対して補足や別の回答も可』とした。2)には、メール等であった質疑応答事例を掲載した。本システムでの質疑応答状況と幾つかの事例を紹介し、本システムの効果を考察する。
【結果】
本システムでの質疑応答状況は、2023年10月12日~2024年6月17日の期間で、1)22件、2)24件の計46件だった。45件は24時間以内に応答があった。1)でDI担当者以外の回答は6件あった。本システム開始前の質疑頻度は1~2件/月であったが、開始後は5.8件/月と増加した。事例として、「肺がん患者のオピオイドスイッチ」「モーズ軟膏の調製法」など、がん治療に精通した薬剤師が詳しく実践的に回答した例、「湿布薬の副作用対策(ガーゼを一枚挟む)」といった、根拠は不十分ながら独自の見解を述べた例、「鉄剤の消化器症状」について同種薬を比較して回答した例、「認知症と睡眠薬の関係」の資料を地域の健康セミナーで講演するために募った例等があった。
【考察】
質疑頻度の増加、DI担当者以外の回答もあった等から、本システムがグループ内の情報交換を活発にしたことが窺えた。また、殆どの回答が迅速にされ、実践的であった。がん関係の専門性の高い事例、同種薬の比較など薬剤師ならではのDI業務事例、根拠は不十分ながら対応のヒントとなる事例等を、質問者が対患者や多職種、地域で活用でき、グループでも共有できたことは、本システムの効果だと考える。
当社DI室では以前より、店舗からの質問をメールや電話で受けてDI担当者が回答し、店舗を支援してきた。今回これに加えMicrosoft Teams®でも受け、DI担当者のみならずグループ全店舗が回答可能な体制(以下、本システム)を開始した。本システム導入の効果を考察したい。
【方法】
本システムは、主に1)質問と回答、2)DI室へ質問があった事例、等のチャネルから成る。1)の運用方法は『1.質問者が質問を書き込む 2.質問に対し全店舗の中で回答可能な者が回答する 3.回答に対して補足や別の回答も可』とした。2)には、メール等であった質疑応答事例を掲載した。本システムでの質疑応答状況と幾つかの事例を紹介し、本システムの効果を考察する。
【結果】
本システムでの質疑応答状況は、2023年10月12日~2024年6月17日の期間で、1)22件、2)24件の計46件だった。45件は24時間以内に応答があった。1)でDI担当者以外の回答は6件あった。本システム開始前の質疑頻度は1~2件/月であったが、開始後は5.8件/月と増加した。事例として、「肺がん患者のオピオイドスイッチ」「モーズ軟膏の調製法」など、がん治療に精通した薬剤師が詳しく実践的に回答した例、「湿布薬の副作用対策(ガーゼを一枚挟む)」といった、根拠は不十分ながら独自の見解を述べた例、「鉄剤の消化器症状」について同種薬を比較して回答した例、「認知症と睡眠薬の関係」の資料を地域の健康セミナーで講演するために募った例等があった。
【考察】
質疑頻度の増加、DI担当者以外の回答もあった等から、本システムがグループ内の情報交換を活発にしたことが窺えた。また、殆どの回答が迅速にされ、実践的であった。がん関係の専門性の高い事例、同種薬の比較など薬剤師ならではのDI業務事例、根拠は不十分ながら対応のヒントとなる事例等を、質問者が対患者や多職種、地域で活用でき、グループでも共有できたことは、本システムの効果だと考える。