[SY10-2] 外来患者のがん治療および緩和について、薬局薬剤師が今できること・今後やるべきこと
近年、がん医療は抗がん剤の進歩や副作用に対する支持療法が進歩してきたことから、外来でがん治療を受ける患者数が増えている。また、がん対策推進基本計画において、「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」が重点的に取り組むべき課題として位置付けられた。患者が外来がん化学療法や疼痛治療などを安心・安全に行う為には、薬局薬剤師が患者に寄り添う伴走者として継続的な支援を行うことは重要である。
望星薬局は、専門医療機関連携薬局の認定を2021年11月に取得した。私自身は、日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)の外来がん治療専門薬剤師(BPACC)の認定を取得している。ただ、その道のりは決して順風満帆なものではなかった。現在も悪戦苦闘の毎日である。テレフォンフォローアップを行い、入念に準備した処方提案が上手く行かなかった事もある。認定取得に至るまでの経験や苦労、認定を取得してから現在に至るまでBPACCとして何をしてきたかについて紹介する。
今後の課題も多い。がん薬物療法は日進月歩で、次々に上市される新薬に頻出する副作用マネジメントは必須である。その為には臨床推論の力、既知の副作用に対応するだけでなく、RMPを使いこなして副作用等のリスクを最小化していく取り組みが必要になる。その実施の為には、共に歩むスタッフの協力が必須であり、BPACCである自分が持つ知識・経験をスタッフと共有・育成する事こそが、自身の役割であると考えている。
そして、疼痛緩和。外来がん化学療法を安心・安全に行う為の服薬支援を行いつつ、これと並行して、がんと診断された時からの緩和ケアを実施することが求められる。「言うは易く行うは難し」であるが、これを実施する為に、望星薬局が行っている緩和チームによるミーティング、所属店舗の異なる薬剤師によるオンラインカンファレンスについて紹介する。
最後に、地域連携。専門医療機関連携薬局には、地域の薬局間を繋ぐハブとしての役割を担うことも期待されている。専門医療機関連携薬局として行っている病院との症例共有の取り組み、専門医療機関連携薬局の相互連携の取り組み、地域への情報発信、そして、当地域における病院・薬局間での顔の見える関係性の構築等について紹介する。
望星薬局で行っている取組の紹介を通じて、がん治療・緩和における薬局薬剤師の今すぐに出来ること・今後やるべきこと、そしてシームレスな施設間の連携について検討する場としたい。
望星薬局は、専門医療機関連携薬局の認定を2021年11月に取得した。私自身は、日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)の外来がん治療専門薬剤師(BPACC)の認定を取得している。ただ、その道のりは決して順風満帆なものではなかった。現在も悪戦苦闘の毎日である。テレフォンフォローアップを行い、入念に準備した処方提案が上手く行かなかった事もある。認定取得に至るまでの経験や苦労、認定を取得してから現在に至るまでBPACCとして何をしてきたかについて紹介する。
今後の課題も多い。がん薬物療法は日進月歩で、次々に上市される新薬に頻出する副作用マネジメントは必須である。その為には臨床推論の力、既知の副作用に対応するだけでなく、RMPを使いこなして副作用等のリスクを最小化していく取り組みが必要になる。その実施の為には、共に歩むスタッフの協力が必須であり、BPACCである自分が持つ知識・経験をスタッフと共有・育成する事こそが、自身の役割であると考えている。
そして、疼痛緩和。外来がん化学療法を安心・安全に行う為の服薬支援を行いつつ、これと並行して、がんと診断された時からの緩和ケアを実施することが求められる。「言うは易く行うは難し」であるが、これを実施する為に、望星薬局が行っている緩和チームによるミーティング、所属店舗の異なる薬剤師によるオンラインカンファレンスについて紹介する。
最後に、地域連携。専門医療機関連携薬局には、地域の薬局間を繋ぐハブとしての役割を担うことも期待されている。専門医療機関連携薬局として行っている病院との症例共有の取り組み、専門医療機関連携薬局の相互連携の取り組み、地域への情報発信、そして、当地域における病院・薬局間での顔の見える関係性の構築等について紹介する。
望星薬局で行っている取組の紹介を通じて、がん治療・緩和における薬局薬剤師の今すぐに出来ること・今後やるべきこと、そしてシームレスな施設間の連携について検討する場としたい。