The 21st Annual Meeting of the Protein Science Society of Japan

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Poster Session

[2P-1] Poster 2 (2P-01ー2P-37)

Thu. Jun 17, 2021 2:45 PM - 4:45 PM Poster 1

[2P-11] Identification of interaction sites between methylated DNA-binding protein MeCP2 and histone methyltransferase SUV39H1

Hiroshi Ushijima, Tsuyoshi Konuma, Satoko Akashi (Department of Medical Life Science, Yokohama City University)

クロマチンには構造が緩んだユークロマチンと構造が凝縮したヘテロクロマチンの2つの構造状態が存在する。この2つの構造状態はヒストンタンパク質やDNAに様々な修飾が入ることが引き金となり、構造が形成されると考えられている。ヘテロクロマチンの引き金となる修飾として、DNAのメチル化やヒストンH3の9番目のリジン(H3K9)のメチル化等が挙げられる。
Methyl Binding Domain(MBD)を持つMeCP2はメチル化DNAを認識する(Lewis et al. (1992) Cell)。MeCP2は、様々なタンパク質と相互作用することが知られている(Tilloson and Bird et al. (2020) J Mol Biol)。近年、H3K9のメチル化を触媒するSUV39H1がMeCP2と相互作用し、下流の遺伝子の発現を抑制することが示唆された(Bien et al. (2019) J Exp Clin Cancer Res.)。このことから、DNAのメチル化されている領域にMeCP2が結合し、SUV39H1をリクルートすることで、H3K9のメチル化を促進する機構が考えられる。
現在、MeCP2とSUV39H1の相互作用部位は同定されていない。そこで、本研究では欠損変異体を用いたプルダウンアッセイを行うことで、相互作用部位を同定することを試みる。複合体のストイキオメトリーも同定されていないため、複合体を壊さずにそのまま質量分析できるESI-MSで分析することでストイキオメトリーを決定することを検討する。