第27回画像センシングシンポジウム

委員長から

実行委員長・プログラム委員長から

新しい時代の産学連創

SSII2021 実行委員長
梅田 和昇
(中央大学)

SSII2021 プログラム委員長
入江 豪
(日本電信電話株式会社)

 画像センシングシンポジウム (SSII) は、毎年発展を続け、参加者数を増やしております。前々回SSII2019は1,406名、前回SSII2020はオンライン開催に伴い学生参加を無料としたこともあって大幅増の2,324名 (うち学生1,131名) もの方に参加して頂きました。100件強の研究発表に対しこれだけ多くの方が参加されること、また、産業界からの参加が非常に多いことが本シンポジウムの大きな特徴です。発表者の皆様には、貴重な研究の成果を広く且つ効率的に普及していただけるだけでなく、産業界・学術界からの多くの参加者に対してご自身をアピールしていただけると共に、ディスカッションを通して今後の研究の方向性をより明確にしていただけると確信しております。
 今回のテーマは「新しい時代の産学連創」としました。「産学連創」は、前回SSII2020のテーマでした。SSIIが、産学が一堂に会して学び、育て、交流することのできる場であり、それをさらに発展させたいという思いが込められた言葉で、SSII2021でも、この「産学連創」を引き続き強く推し進めていきたいと考えています。
一方の「新しい時代」ですが、これは、Withコロナ、Afterコロナを想定しています。SSII含め、学術集会が今後どうなっていくのか、まだ分かりません。また、来年の6月時点でのコロナ禍の状況も現段階では何とも言えない訳ですが、SSII2021はオンライン開催とすることを早々に決定いたしました。十分な準備期間を確保し、オンライン開催としてのSSIIの完成度を最大限高めて行く所存です。SSII2019から導入されているスポンサーシップのオンラインでの充実も検討しています。近年深刻な不足傾向にあると言われているAI関連をはじめとした分野の研究者 ・技術者が数多く集結する場となっていることから、人材と出会う場としての役割も更に強化していきたいと考えています。また、何より、オンラインでの研究発表・議論のしやすさも、更に高めて行きたいと考えています。

 今回も、例年に漏れず魅力的で盛りだくさんなプログラムを企画しております。

特別講演」では、画像センシング関連分野をリードする第一人者をお招きし、技術革新や未来への展望に関するご講演をいただきます。SSII2021では 2件の講演を予定しております。ご期待ください。

チュートリアルセッション」では、画像センシングに関する基礎理論や実用化が進む注目の技術、今話題のホットな技術について、第一線でご活躍の講師陣にわかりやすく解説いただきます。

オーガナイズドセッション」では、実応用から基礎まで画像センシングの新しい応用&技術革新について期待が高まるテーマを選りすぐります。

技術動向解説セッション」では、国際的な研究フィールドでアクティブに活躍されている若手トップ研究者をお招きし、世界最先端の技術研究動向をまとめて一挙に解説いただきます。今まさに世界中が注目している最新技術や押さえておくべき動向を日本語で知ることができるチャンスです。
インタラクティブセッション」では、産業界・学術界からの多くの参加者の皆様と熱気あるディスカッションをしていただくことのできる場をご提供して参ります。皆様の研究成果ならびにご自身を更に輝かせるため、SSII2021をご活用ください。

 実行委員一同、一年で最も充実した三日間をご提供できるよう尽力する所存です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。末筆ながら、これまで SSII を支えてきて下さいました多くの発表者・参加者の皆様、そして今回新たに SSII にご興味をお持ちいただきました皆様に、心より御礼を申し上げます。