日本地震学会2022年度秋季大会

講演情報

C会場

一般セッション » S02. 地震計測・処理システム

[S02] PM-1

2022年10月26日(水) 13:30 〜 14:45 C会場 (8階(820研修室))

座長:吉見 雅行(産業技術総合研究所)、大林 政行(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

13:30 〜 13:45

[S02-01] MERMAIDハイドロフォンアレイで捉えたフンガ・トンガ噴火

*大林 政行1、吉光  淳子1、杉岡 裕子2、Joel Simon3、Yu Yong4 (1. 海洋研究開発機構 海域地震火山部門、2. 神戸大学、3. Princeton University、4. Southern University of Science and Technology)

現在約50 台のMERMAID(Mobile Earthquake Recording in Marine Areas by Independent Divers)フロートが南太平洋の海中を漂流しており、地球深部内部構造を求めることを目的に高周波 (~1 Hz) P 波から海底で変換された水中音波をハイドロフォンで観測し、その波形データを衛星通信を利用して準リアルタイムで送信している。このMERMAIDフロートアレイは国際プロジェクトSPPIM (South Pacific Plume Imaging and Modeling)の下2018 年の展開以来、ホットスポットとプルームに富む南太平洋下マントルを通る新しい波線経路のグローバルな地震の高品質P波波形データを何千も記録してきた。MERMAIDフロート はP波から変換された水中音波を観測する自律型フロートであるが、漂流深度(通常1500 m)で周囲の音響場から地震特有の信号を検出するアルゴリズムを備え、地震が検出されると海面に浮上しその波形を送信する。さらに、MERMAIDフロートには双方向イリジウム通信を介して1年間取得可能なデータバッファが装備されている。従って、MERMAID フロートは、地震P波を準リアルタイムに自動的に送信するシステムを有する一方で、自動的に送信されなかった期間でも陸上からのリクエスにより関心のある期間のデータを切り出すための連続データも保存している。MERMAIDフロートは海洋島の地震計、海底地震計、係留型ハイドロフォンのいずれでもなく、MERMAIDフロート特有のデータであり、発表では、2022 年 1 月の爆発的な Hunga Tonga噴火に焦点を当てたリクエストにより得られたSPPIM MERMAIDフロートアレイのデータを紹介する。