2022年秋の大会

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一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[3D01-03] 抽出剤・錯体形成

2022年9月9日(金) 10:00 〜 10:50 D会場 (E1棟2F 23番教室)

座長:島田 亜佐子(JAEA)

10:00 〜 10:15

[3D01] Am/Cm分離用抽出剤、ADAAMによる抽出基礎特性

*佐々木 祐二1、金子 政志1、伴 康俊1、鈴木 英哉1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:Am、Cm、相互分離、ADAAM、溶媒抽出

マイナーアクチノイドであるAm, Cmは類似の化学的性質を持ち、一般に相互分離は難しい。一方、自発核分裂により中性子を放出するCmと長半減期核種の核変換が望まれるAmの分離要求がある。従来溶媒抽出法で相互分離は困難であったが、原子力機構で開発された含アミン窒素3座配位性ジアミド抽出剤のADAAMは硝酸―ドデカン系でAm/Cmのたいへん高い分離比を示した。そこで我々は、Am/Cm相互分離性や新たな基礎特性を含めた溶媒抽出に関する情報を提供するため、ADAAMの誘電率や粘性、比重などの物性に加えて、水溶性のAn錯形成剤と組み合わせたときのAm/Cm分離比の変動について調査した。