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[3N01] KURNS-LINACパルス中性子源のエネルギー分解能評価のための再実験
キーワード:KURNS-LINAC、パルス中性子源、飛行時間測定法、パルス幅、エネルギー分解能
2022年春の年会では、共鳴パラメータが既知の181Taからの捕獲γ線をTOF法で測定することにより、KURNS-LINACパルス中性子源について代表的な分離共鳴エネルギーにおけるエネルギー分解能を実験的に評価した結果について報告した。同報告では、第一共鳴のエネルギー分解能が他と比べて大きい値となり、またモデレータ起因のエネルギー分解能も想定を上回る値となった。その原因として、サンプル中での中性子自己遮蔽効果と測定系の時間分解能が考えられたので、今回はサンプルの厚さを0.2mmから0.03mmに薄くするとともに測定系の最適化を行い再実験を実施した。 その結果、パルス幅1μsecとした場合での181Taの4.3eVの第一共鳴でのエネルギー分解能は0.5%となり、前回の2.8%より小さい値を得た。