2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D08-13] モデルの妥当性確認

2023年9月6日(水) 14:45 〜 16:20 D会場 (IB電子情報館2F 大講義室)

座長:木村 駿(JAEA)

15:45 〜 16:00

[1D12] 地下水流動・物質移行モデルの妥当性確認手法の整備に係る検討事例

(4) 割れ目ネットワークモデルに基づく等価不均質連続体モデルの構築

*田川 陽一1、尾上 博則2、石橋 正祐紀1、江崎 太一1、田部井 和人1、並川 正1、羽根 幸司1、三枝 博光2、石田 圭輔2、澤田 淳3 (1. 鹿島建設、2. NUMO、3. JAEA)

キーワード:亀裂性岩盤、地下水流動特性、不確実性、等価不均質連続体モデル、水理学的な連続性

亀裂性岩盤中の割れ目分布や透水性の空間的不均質性を表現する手法として,一般的には統計的なモデルが適用され,例えば割れ目を直接的にモデル化する割れ目ネットワークモデルと,それを水理的に等価な多孔質媒体に近似(変換)した等価不均質連続体モデルが用いられる。前者はモデル化対象とする割れ目のみを表現し,それ以外の微小な割れ目や基質部は地下水流動に影響しないと仮定したもので,後者は岩盤中の割れ目分布をグリッド単位で平均化して表現したものであり,地下水流動特性評価に対する不確実性要因といえる。 本報告では,前報(3)で構築した割れ目ネットワークモデルを基に,等価不均質連続体モデルへの変換方法の違いが,透水性の空間分布の再現性に与える影響を確認した。具体的には,地下水流動解析で等価不均質連続体モデルの各要素の水理特性(固有透過係数及び有効間隙率)を算出する方法と,クラックテンソル理論を用いて各要素の水理特性を算出する方法を用いて等価不均質連続体モデルを構築し,モデル内の水理学的な連続性について比較・検討した。