応用生態工学会第26回京都大会

講演情報

ポスター発表

河川管理

[1P1743-48] 河川管理

2023年9月20日(水) 13:30 〜 14:30 B (ハイブリットスペース)

13:30 〜 14:30

[PB-8] 伝統的河川工法・聖牛により創出された一時的水域の環境と生物群集

*中村 萌1、田中 亜季2,3、石田 裕子4、竹門 康弘3、土居 秀幸5、片野 泉2,6 (1. 奈良女子大学大学院人間文化総合科学研究科、2. 奈良女子大学共生科学研究センター、3. 大阪公立大学国際基幹教育機構、4. 摂南大学理工学部都市環境工学科、5. 京都大学大学院情報学研究科、6. 奈良女子大学研究院自然科学系)

木津川中流域では,伝統的河川工法である聖牛を用いた河床地形管理が試験的に行われている.季節的な水位変動の結果,低水敷の砂洲上にワンドやタマリといった一時的水域が創出されている.野外調査の結果,ワンドやタマリに生息する底生動物は本川と同等レベルの多様性指数を持ち,止水性の生物が生息するなど本川とは異なる群集が形成されていることがわかった.以上より,聖牛によって形成されたワンドや低水敷タマリが新たな生息地として,河川中流域の生物多様性の向上に貢献している可能性が示唆された.

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