第55回日本脈管学会総会

講演情報

一般演題(ポスター)

その他2

2014年10月30日(木) 15:56 〜 16:32 第6会場 (第1練習室)

座長: 細井温(杏林大学医学部 心臓血管外科学)

15:56 〜 16:32

[P-6-2] 炭酸ガス造影の有用性と注意すべき合併症

岡俊治, 大野雅文, 山路貴之, 森田裕一, 橋本東樹, 播磨綾子, 大井邦臣, 臺和興, 中間泰晴, 西樂顕典, 西岡健司, 三浦史晴, 嶋谷祐二, 井上一郎 (広島市立広島市民病院 循環器内科)

キーワード:Carbon dioxide angiography, rhabdomyolysis

炭酸ガス造影の有用性が昨今注目されている。炭酸ガス造影のメリットは,腎機能障害患者においてヨード造影剤を未使用ないしはその量を減量し検査,治療を行うことが出来る点である。また,ヨードアレルギー患者においても横隔膜以下の動脈や静脈の造影を行うことが可能である。当院では腎機能保護のため,CKD患者に炭酸ガス積極的に用いて腎動脈造影,下肢動脈造影,ペースメーカー植え込み時の静脈造影等の検査や,治療を行っている。しかしながら,炭酸ガス造影にも注意を要する点が有り,稀に横紋筋融解症や虚血性腸炎などの合併症を起こしうることを認識しておく必要がある。この度,我々が経験した横紋筋融解症,虚血性腸炎,ヨードアレルギー患者における予期せぬショック例について症例を掲示して報告する。