コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 骨材

骨材

2023年7月6日(木) 09:00 〜 10:30 第2会場 (502)

座長:齋藤尚 (土木),武田浩二 (建築)

[1005] 再生骨材への効果的なCO₂固定方法に関する検討

吉野玲1, 安部弘康1, 鈴木好幸1, 野口貴文2 (1.安藤・間 2.東京大学)

キーワード:再生骨材、CO₂固定、炭酸化、マイクロナノバブル水、示差熱-熱重量同時分析、recycled aggregate、CO₂ fixation、carbonation:micro-nano bubble water、TG-DTA

セメントはその製造過程において多大なCO2を排出する。一方で,セメント硬化体はCO2を吸収・固定するポテンシャルが非常に高いことが知られており,脱炭素社会への貢献が期待される。本研究では,戻りコンクリート・残コンクリートを硬化後に破砕して製造した再生粗骨材に着目し,付着するセメント硬化体にCO2を効果的に固定する方法を検討した。その結果,再生粗骨材へCO2を固定するには適度なマイクロバブル水の供給と,乾燥過程でCO2が多量に吸収可能な高濃度のCO2環境下が必要であることが分かり,適切な条件下では最大で約37kg/tのCO2が固定できることが示唆された。