[1133] セメントシリカフュームスラリーに浸漬した再生骨材を用いたコンクリートの遷移帯特性に関する実験的検討
キーワード:セメントシリカフュームスラリー、再生骨材、遷移帯、ビッカース硬さ、細孔空隙
再生骨材コンクリートの遷移帯の品質向上を目的に,再生粗骨材をセメントシリカフュームスラリーに浸漬させた。再生粗骨材を用いたコンクリートの遷移帯の品質を把握するため,再生骨材コンクリートを模擬した試験体を用いて評価を行った。ビッカース硬さ試験で遷移帯厚さを,水銀圧入法で遷移帯の細孔空隙を測定し,浸漬処理によって再生粗骨材周囲にセメントとシリカフュームが付着したことで,付着モルタルと新セメントペースト間のビッカース硬さの増加と細孔空隙の減少に効果的であることを確認した。また,浸漬処理した再生粗骨材はコンクリートの割裂引張強度の増加に寄与した。