コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 耐火性/初期欠陥

耐火性/初期欠陥

2025年7月16日(水) 10:00 〜 12:00 第7会場 (アイーナ8階 803)

座長:大和征良(建築),子田康弘(土木)

[1330] 寒中コンクリートの養生温度条件が強度発現性と表層品質に及ぼす影響

音道薫1, 子田康弘2, 川村英弘3, 飯土井剛4 (1.上北建設 2.日本大学 3.東北地方整備局 4.復建技術コンサルタント)

キーワード:寒中コンクリート、初期凍害、養生温度、強度発現性、表層品質、脱炭素

寒中コンクリートの施工で,養生温度は品質に大きく影響を与える。一方で,世界的に脱炭素社会は急務な課題であり,給熱養生にかかる燃料を抑制するなど養生方法の見直しが必要と考える。本研究では,寒中コンクリートにおける養生期間の短縮の可能性を実験的に検討した。室内試験を始め,冬期屋外にて実物大供試体を用い,給熱養生時間を変えてコンクリート品質の評価を行った。その結果,マスコンクリートであれば5~10℃程度の給熱養生を24時間保てばその直後より-4℃環境に晒しても,セメントの水和熱の影響により強度発現性や表層品質に異常は認められず,給熱養生期間の短縮が可能である知見を得た。