[1336] Investigation of Reinforcement Corrosion Due to Carbonation and Water Penetration Using a Removed Reinforced Concrete Member
Keywords:撤去部材、中性化、水分浸透深さ、水分浸透速度係数、鋼材腐食深さ
コンクリートの中性化が進行しても鋼材腐食に必要な水と酸素の供給が乏しいと,腐食が進行しにくいことから,中性化と水の浸透に伴う鋼材腐食深さを用いた鉄筋腐食の照査方法が提案されている。しかし,中性化と水の浸透の観点から実構造物の鉄筋の腐食実態との適合性を検証した事例は少ない。そこで,中性化が進み,雨掛かりのある面とない面を有する撤去部材で水分浸透速度係数を求め,鉄筋腐食との関係を調査した。その結果,鉄筋に軽微な表面腐食があり,コアで測定した水分浸透深さはばらつきが大きいが,求めた鋼材腐食深さは限界値より小さく,軽微な表面腐食と整合していた。