[2092] 有開口CLT壁を内蔵する単層単スパンRC架構の静的載荷実験
キーワード:鉄筋コンクリート、木質壁、構造実験、耐震壁、ロッキング
本研究では開口を有するCLT壁の内蔵がRC架構に与える影響を把握するため,静的載荷実験を行った。実験対象は梁降伏型単層単スパンRC架構であり,CLTパネルの有無及び枚数,配置位置を変動因子とする4体の35%縮小試験体である。実験の結果,CLTパネルの内蔵により剛性及び耐力が増大した一方,パネル枚数の増加による剛性及び耐力への影響は限定的であった。また,パネルの配置位置による耐力への影響は限定的であったが,剛性は偏在により増大した。また,CLTパネルの内蔵により梁主筋降伏が早期化し,柱の損傷も増えた。枚数の増加により梁の曲げひび割れ発生範囲が拡大した。