コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 骨組構造ヘルスモニタリング

骨組/構造ヘルスモニタリング

2025年7月17日(木) 13:40 〜 15:10 第10会場 (アイーナ5階 501B)

座長:浅井竜也(建築),稲葉紅子(土木)

[2172] SHMの応答加速度より推定するRC造建築物柱におけるひび割れ幅

井上静1, 渡部洋1 (1.関東学院大学)

キーワード:構造ヘルスモニタリング、卓越周期、RC造建築物、せん断ひび割れ幅、曲げひび割れ幅

RC造建築物を対象に2019年から構造ヘルスモニタリングを行い,対象建築物の構造的健全性の評価を続けているが,僅かな卓越周期の伸びが観測できる。そこで観測した応答加速度を用いて,各計算式より柱の曲げひび割れ幅,せん断ひび割れ幅を推定した。その結果,最大曲げひび割れ幅は0.171mm,最大せん断ひび割れ幅は0.0983mmだった。また,実際のひび割れ幅をデジタルマイクロスコープにて計測した結果,最大値は0.0952mmだった。ひび割れ幅制御目標値(0.2mm)を分母とした検定比は高くないことから,構造的健全性は保たれていると評価した。