函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

水素製造・エネルギーキャリア・CCU

[2C16-19] 水素製造・エネルギーキャリア・CCU(7)

2021年11月12日(金) 14:15 〜 15:15 C会場 (函館アリーナ 武道館A)

座長:壱岐 英(ENEOS(株))

14:15 〜 14:30

○今川 健一1、河合 裕教1、岡田 将尭1、中島 悠介1、岡田 佳巳1 (1. 千代田化工建設株式会社)

水素の大量貯蔵・長距離輸送技術の一つとして、水素を常温常圧の液体状態での輸送を可能とする有機ケミカルハイドライド法が注目されている。千代田化工では、本法を用いたSPERA水素®を開発しており、本年初頭に世界初の国際間水素サプライチェーン実証を完了している。本発表では、その技術概要を紹介するとともに、将来の低コスト化を実現すべくENEOSとの共同で実施したメチルシクロヘキサンの直接電解合成法の技術検証について紹介する。

14:30 〜 14:45

○程島 真哉1、今川 健一1、斉藤 政志1、松井 鐘慶2、河合 裕教2 (1. 千代田化工建設株式会社 研究開発センター、2. 千代田化工建設株式会社 プロセス開発セクション)

当社の独自技術であるメチルシクロヘキサン/トルエン系キャリアを用いる水素の貯蔵・輸送システムにおいては、高い活性と安定性を併せ持つ優れた脱水素触媒が極めて重要な要素技術である。当社ではアルミナ担持Pt触媒に更に改良を加え、耐コーク性を一層向上させた高性能脱水素触媒を新たに開発し、商業規模の実証試験装置により所定の性能が得られることを確認した。本発表では改良型脱水素触媒の優れた特徴について紹介する。

14:45 〜 15:00

○坂上 寛敏1、岡崎 文保1、山下 聡1、八久保 晶弘1、小西 正朗1、舘山 一孝1、木田 真人1、南 尚嗣1 (1. 北見工業大学)

北海道周辺海域では、網走沖、奥尻島沖、日高沖、十勝沖などにおいてメタンハイドレート(MH)の存指標の一つである海底擬似反射面が確認されている。我々は、2020年11月に十勝沖太平洋において、海底表層に存在するMHの採取に成功した。このMHから解離したメタンで直接改質を試み、二酸化炭素を発生しない化学反応による水素生成に成功した。また、炭素は利用価値の高いカーボンナノチューブとして回収することができた。

15:00 〜 15:15

○岡崎 文保1、岩間 廣一朗1、福島 渚生1、櫻井 陽平1、坂上 寛敏1 (1. 北見工業大学)

メタン直接改質反応(DMR)では、二酸化炭素を発生させずに水素を製造することが出来、同時に導電性の高いナノカーボンも得られる。しかし、実用化のためには、触媒のコストを下げる必要がある。そこで、共沈法、沈着法、物理混合法により酸化鉄-アルミナ触媒を調製し、DMRを試みた。その結果、調製法によってDMR活性やナノカーボン直径が異なり、酸化鉄の分散性が関与することがわかった。また簡便な物理混合法でも活性を示すことがわかった。
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