2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[3Xin2] ポスターセッション1

2024年5月30日(木) 11:00 〜 12:40 X会場 (イベントホール1)

[3Xin2-114] 言語使用が身体スキルの反応に与える影響

〇山田 雅敏1、高田 亮介2 (1.常葉大学、2.東京大学)

キーワード:身体スキル、言語使用、知覚反応、反応時間

言葉の介在により身体スキルの熟達を促す時もあれば,足枷・障碍にもなり得る場合があるため,古来,賢人や達人の多くが言語の使用に注意を払うよう学び手に指南してきた.本研究は,言語使用が身体スキルの反応に与える影響について実証的に検証することを目的とする.方法として被験者17名に赤色と青色がランダムに表示される知覚反応テストを受けるように教示し,赤円または青円どちらが表示されても「はい」と発話する場合をコントロールタスク(CT),赤円が表示された場合には「赤(あか)」,青円は「青(あお)」と発話する場合をターゲットタスク(TT)として,両タスクの反応時間を比較した.結果として被験者14名の反応時間がCTよりTTの方が遅い結果となり有意差(p<.05)が示された.また被験者毎の両タスクの反応時間について,被験者5名に有意差(p<.05)が認められ,6名の効果量(Hedges' g)に中程度の差の指標となる0.5以上の値が示された.考察よりCTに比べてTTは認知的リソースの負荷がかかるため反応時間が遅くなると考えられ,言語使用が身体スキルの反応に影響を及ぼす可能性が示唆された.

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