[20p-PB4-1~94] 2 放射線（ポスター）

[20p-PB4-15] Eu²⁺添加TlSr₂Cl₅結晶系シンチレータの開発

〇荒井 美紀¹、藤本 裕¹、越水 正典¹、柳田 健之²、浅井 圭介¹ (1.東北大、2.奈良先端大)

キーワード：シンチレータ、無機シンチレータ、TlSr2Cl5

多くの無機シンチレータでは，少量の添加物が発光機能を担う．様々な添加物の中で，5d–4f遷移により発光するEu²⁺は，大発光量を呈する発光中心となることが分かっている．これを添加する母材料の検討において，我々は実効原子番号(Z_eff)向上の観点からTl(Z = 81)に着目し， TlCl–ACl₂系結晶(A = 2価のカチオン)を採用するに至った．本研究では，母材中の2価カチオンとして，イオン半径においてEu²⁺(1.17Å)に近いSr^２＋(1.12Å)を用い，Eu²⁺添加TlSr₂Cl₅結晶を作製し，そのシンチレーション特性を調べた．