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[VIII29-01] オリーブオイル摂取はマウス骨格筋の良質な脂肪滴の蓄積を促進させるか
【目的】筋線維内脂肪(IMCL)は食肉の軟らかさと正の相関があり,その増加により食肉の付加価値向上が期待される.しかし,摂取エネルギー増加や不活動などによるIMCLの増加はインスリン抵抗性を惹起することから,安易に増加を促すべきではない.一方,持久的な運動によってもIMCLは増加する.この場合,インスリン感受性は正常な値を示す.後者のようなIMCLの増加は望ましいが,持久的な運動以外の方法は明らかになっていない.我々はこれまでに,オリーブオイル摂取が,脂質代謝促進や持久力向上などの持久的運動に類似した効果を示すことを報告してきた.本研究では,オリーブオイル摂取によるIMCLへの影響を検討した.
【方法】8週齢のC57BL/6J雄性マウスを使用した.7%大豆油およびオリーブオイル配合飼料を用意し,8週間飼育を行った.飼育終了後,骨格筋を摘出した.ヒラメ筋から凍結切片を作製し,BODIPY493/503を用いて脂肪滴を染色した.また,脂肪蓄積および代謝関連遺伝子のmRNA発現量をリアルタイムqPCRにて定量した.
【結果】脂肪滴染色の結果,オリーブオイル群において脂肪滴が増加した.また,脂肪蓄積および代謝関連遺伝子のいずれも,オリーブオイル群でmRNA発現量が有意に増加した.以上より,オリーブオイル摂取はIMCLを増加させることが示唆された.現在,インスリン抵抗性との関連を調べている.
【方法】8週齢のC57BL/6J雄性マウスを使用した.7%大豆油およびオリーブオイル配合飼料を用意し,8週間飼育を行った.飼育終了後,骨格筋を摘出した.ヒラメ筋から凍結切片を作製し,BODIPY493/503を用いて脂肪滴を染色した.また,脂肪蓄積および代謝関連遺伝子のmRNA発現量をリアルタイムqPCRにて定量した.
【結果】脂肪滴染色の結果,オリーブオイル群において脂肪滴が増加した.また,脂肪蓄積および代謝関連遺伝子のいずれも,オリーブオイル群でmRNA発現量が有意に増加した.以上より,オリーブオイル摂取はIMCLを増加させることが示唆された.現在,インスリン抵抗性との関連を調べている.