家畜感染症学会企画シンポジウム
家畜感染症学会企画シンポジウム
「牛白血病ウイルス制御に向けた取り組み
〜過去と現在の取り組みから最新研究まで〜」
「牛白血病ウイルス制御に向けた取り組み
〜過去と現在の取り組みから最新研究まで〜」
日時: 2019年3月29日(金) 13:30〜15:50
場所: 第I会場(8301講義室)
牛白血病ウイルス(BLV)は、牛に致死性の地方病性牛白血病を引き起こすウイルスで、国内の感染率は30〜40%と非常に高いです。北欧等では摘発淘汰により、感染牛を排除し、BLV清浄国となっている国が存在しますが、日本のように高い感染率では、摘発淘汰は困難です。そこで、今後日本がBLV感染制御をどのように行っていくかについて、過去の教訓から現在の取り組み、今後の対策に向けた研究について2名の先生をお招きしてご講演いただきます。皆様のご参加と活発なご議論をお待ちしております。
泉對 博 (日本大学 生物資源科学部 獣医学科)
「牛白血病の防疫対策」
BLV清浄国である北欧等の過去の成功した対策から、現在の日本の現状や諸外国のBLV感染状況を紹介する。また、BLVの感染制御に重要な伝播経路などBLVの基礎的な情報も交え、BLVについてのこれまでの知見を紹介する。
間 陽子 (国立開発法人理化学研究所 開拓研究本部)
「Reverse vaccinology手法を用いた新規牛白血病ワクチンの開発 」
産業動物の感染症制御に最も効果がある方法のひとつがワクチンである。しかし、BLVに対するワクチンは現在ない。そこで、BLVに対するワクチン開発に向けた取り組みについて、BLVの基礎的な研究を交えて紹介する。また、BLVの最新研究を交えて、今後の対策についても紹介する。
講演要旨