09:15 〜 09:30
[XYS-19-02] 新規抗ウイルス性「ポストイムノバイオティクス」の選抜・機構解明
【目的】 薬剤のみに頼らない家畜健全育成手法の確立に向け、粘膜免疫調節作用を有する乳酸菌死菌体「ポストイムノバイオティクス」の利活用が期待されている。近年我々は、乳酸菌の抗ロタウイルス評価モデルを構築し、様々な菌種から有益な菌株を見出してきた。本研究では、抗ウイルス性ポストイムノバイオティクスのさらなる利用性拡大に向けた基盤構築を目指し、新規抗ウイルス性乳酸菌株の選抜とその機構解明を目的とした。
【方法】 当研究室で豚から単離された乳酸菌5菌種160菌株の中から、豚小腸上皮細胞におけるロタウイルス感染低減作用および抗ウイルス性免疫増強作用を指標に、抗ウイルス性ポストイムノバイオティクスの選抜を行った。また、siRNAを用いた受容体のノックダウンにより選抜菌の免疫調節作用を評価し、抗ウイルス免疫機構について検討した。
【結果】抗ウイルス性ポストイムノバイオティクスとしてLactobacillus delbrueckii subsp. delbrueckii 6W17を選抜した。選抜株はIFN-β等の抗ウイルス因子の発現を顕著に増強させた。また、TLR4のノックダウンにより選抜菌の抗ウイルス性免疫調節作用は消失した。以上より、選抜菌株はTLR4を介して認識され抗ウイルス因子の発現増強から、ロタウイルスの増殖抑制を発揮することが示唆された。
【謝辞】BRAIN (No. 01002AB2) , KAKENHI
【方法】 当研究室で豚から単離された乳酸菌5菌種160菌株の中から、豚小腸上皮細胞におけるロタウイルス感染低減作用および抗ウイルス性免疫増強作用を指標に、抗ウイルス性ポストイムノバイオティクスの選抜を行った。また、siRNAを用いた受容体のノックダウンにより選抜菌の免疫調節作用を評価し、抗ウイルス免疫機構について検討した。
【結果】抗ウイルス性ポストイムノバイオティクスとしてLactobacillus delbrueckii subsp. delbrueckii 6W17を選抜した。選抜株はIFN-β等の抗ウイルス因子の発現を顕著に増強させた。また、TLR4のノックダウンにより選抜菌の抗ウイルス性免疫調節作用は消失した。以上より、選抜菌株はTLR4を介して認識され抗ウイルス因子の発現増強から、ロタウイルスの増殖抑制を発揮することが示唆された。
【謝辞】BRAIN (No. 01002AB2) , KAKENHI