最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向

[3305] 釧路コールマインの長壁式機械化採炭技術における効率化の一例

^○松本裕之¹, 山本知佳¹, 山口茂信¹, 松金孝生¹, 市原義久¹, 江口裕幸¹ (1.釧路コールマイン株式会社)

司会:笹岡孝司(九州大学)

キーワード：釧路コールマイン株式会社, 長壁式機械化採炭, 効率化, 断層, 切羽旋回

釧路コールマインは，炭層傾斜が比較的緩やかであることから，古くから，長壁式機械化採炭技術を採用してきた。しかしながら，大小様々な断層が介在していることから，大型採炭切羽の設定は困難である。そのような採掘条件下において，他国では余り例の無い諸対策を講じて，面長100～200m，稼行長1,000mを標準とする採炭切羽の設定を可能としてきた。本論では，昨年度切羽内に出現した落差約6mの断層を，回避せずに直接乗り切ることに成功したことから，その実例を報告する。これにより，約3ヶ月の採炭休止を回避することができ，結果として，差し引き約10万トンに相当する炭量効果を得たまた，切羽旋回により，更に約11万トンに相当する炭量効果を得た。