資源・素材2015(松山)

講演情報

若手ポスター発表【コアタイム】

環境

2015年9月8日(火) 16:00 〜 17:30 メディアホール (愛媛大学)

[PY-50] ハクサンハタザオによる土壌中Cdの吸収と物質収支の評価

工藤宏史1, 菅原一輝1, 井上千弘1 (1.東北大学大学院環境科学研究科)

キーワード:カドミウム, ハクサンハタザオ, ファイトレメディエーション, 物質収支

植物を用いて原位置での汚染浄化を行うファイトレメディエーションは,低コスト・低環境負荷の汚染浄化技術である.そのなかでも,ハクサンハタザオはCd・Znを高濃度に蓄積するためCd汚染土壌の浄化への適用が期待されている.一般に汚染現場へのファイトレメディエーションの適用においては土壌-植物間での汚染物質の移動を評価する必要があるが,物質収支を正確に評価した研究は少ない.したがって,本研究では汚染土壌を詰めたポット中でハクサンハタザオの栽培を行い,土壌-植物間での物質収支を評価した.140日間の栽培期間で定期的に土壌と植物試料の採取を行い分析した結果,ポット中の土壌Cdの総量は約12%減少した.またバイオマスと植物中の濃度からCd蓄積量を計算し,土壌からの減少量と比較すると,減少した土壌中Cdのうち60~100%が植物へ移行していたと評価された.土壌中の交換態Cdの画分は,実験期間を通して減少していく様子が確認されたが,対照実験から植物を植えていない場合でも同じ画分の減少が見られたため,今後は土壌抽出法の検討が必要である.


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