資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

企画講演

JOGMEC金属資源の生産技術に関する基礎研究の成果

2020年9月10日(木) 09:00 〜 12:00 第4会場

司会:神谷太郎(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

11:20 〜 11:35

[3K0401-10-09] 銅-亜鉛共存鉱石の浮選分離における閃亜鉛鉱抑制条件の検討

○佐藤 玲生南1、芳賀 一寿1、柴山 敦1、工藤 賢太郎2、マグワネン リフィルウェ2、砂田 和也2、高橋 達2 (1. 秋田大学、2. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:神谷太郎(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

キーワード:浮遊選鉱法、閃亜鉛鉱、銅鉱石、抑制

本研究では、浮選における銅鉱石中の閃亜鉛鉱の抑制条件の解明を目的に、各種浮選条件が閃亜鉛鉱の浮遊性や表面物性にどのような影響を及ぼすかを検討した。本報告では、試薬として購入した硫化亜鉛および閃亜鉛鉱の単体浮選を行い、様々な浮選条件において閃亜鉛鉱がどのような浮選挙動を示すかを確認したほか、銅鉱物と混合した模擬銅鉱石の浮選における亜鉛抑制効果を調査した。一連の浮選試験の結果、試薬の硫化亜鉛の浮選では、硫化亜鉛はほとんど浮上しないことから、単独で浮遊する可能性は低いことを確認した。一方、硫酸銅あるいは水酸化銅が共存すると、大半の硫化亜鉛が浮遊することから、硫化亜鉛は銅イオンあるいは固体の銅化合物と共存すると浮遊することがわかった。試薬の硫化亜鉛と硫化銅を混合して調整した混合銅鉱石を用いて浮選を行った結果、ZnSは銅鉱物と共存するとある一定の浮遊性を示すことを確認した。
閃亜鉛鉱鉱石の単独浮選の抑制のため、亜硫酸ナトリウムを添加した結果、100g/t添加した時点で、ある程度の抑制効果が認められ、1 kg/tの添加で高い抑制効果が得られることを確認した。

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