資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 建設用原材料の評価・利用技術および脱水ケーキ等の未利用資源の活用

2022年9月6日(火) 09:30 〜 11:45 第4会場 (A25)

司会:鴨志田直人(岩手大学)、齊藤貢(岩手大学)

10:45 〜 11:05

[1401-06-04] 石灰石砕石微粒分からのリン吸着材の創製と肥料利用

○和嶋 隆昌1 (1. 千葉大学)

司会:齊藤貢(岩手大学)

キーワード:石灰石砕石微粒分、層状複水酸化物、リン吸着材、肥料利用

国産天然資源である石灰石の製造工程では生産量の約 10 %の石灰石砕石微粒分が発生しており、現在のところ大部分は埋め立て処分されている。近年、埋め立て処分場の確保、埋め立て処理費用の増大に加えて、副産物の再利用が法律で求められており、砕石副産物の新たな用途開発が求められているが、その有効利用に関しては研究・開発が十分に進んでいないのが現状である。一方、リンは内湾や湖沼などの閉鎖性水域における富栄養化の原因の一つであるが、植物の三大栄養素の一つであり重要な資源であるため、廃水からの適切なリン除去・回収が重要となっている。特に、日本国内におけるリン資源確保が必要となっているためリンを高濃度に含む、下水処理水からリンを回収し有効利用する方法が望まれている。
そこで、本研究では石灰石砕石微粒分を原料として高性能リン吸着材の合成を行い、下水処理水中のリンを回収し肥料化する方法を検討した。石灰石砕石微粒分を塩酸に溶解し、塩化第三鉄(FeCl3)を添加することで、Ca/Fe=2〜3の溶液を調整し、40℃pH12.5で撹拌することでリン吸着能をもつ層状複水酸化物を含む生成物を得ることができた。

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