日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S39] 環境・衛生部会衛生試験法シンポジウム:水環境における化学物質分析の最新動向

2023年3月27日(月) 09:00 〜 11:00 [G1会場] 学術交流会館 講堂 (2F)

オーガナイザー:鈴木 俊也(東京都健安研セ)、藤原 泰之(東京薬大薬)

日本薬学会環境・衛生部会の衛生試験法編集委員会では、時代の要請に応えた信頼性の高い「衛生試験法・注解」を編集出版するために、衛生や環境に関する様々な情報を収集している。
本シンポジウムでは、近年、水環境中の化学物質の中で課題となっている以下の事項について取り上げ、最前線でご活躍されている先生方からご講演をいただく。1つ目は、欧米ではPFOSやPFOAに代表される有機フッ素化合物類(PFAS)の毒性評価や水環境中の存在実態の見直しが行われており、日本においても、厚生労働省や環境省でも水環境中の存在実態を調査している。2つ目は、ヒト用医薬品の環境影響評価のガイダンスが厚生労働省からが示され、環境省でも医薬品を含む生活由来化学物質の存在実態調査を進めている。3つ目は、飲料水や食品中の農薬に関する国民の関心が高いが、近い将来、試験に携わる人員の減少が懸念されており、多種類の農薬等の化学物質を効率的に分析することが求められている。最後に、ガスクロマトグラフィーのキャリアーガスの主流となっているヘリウムガスの供給問題が今年になり再浮上し、多くの関係部署において、その対応を迫られている。
本シンポジウムでは、これらの化学物質に関する最新の分析法の現状や今後の課題等について、関係者と情報交換を行う。

主旨説明:鈴木 俊也(東京都健安研セ) (09:00 〜 09:05)

総括:藤原 泰之(東京薬大薬) (10:45 〜 11:00)

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