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[1E02] モンテカルロシミュレーションによる蛍光飛跡検出器(FNTD)の飛跡検出能の評価
キーワード:蛍光飛跡検出器、γ線、モンテカルロシミュレーション
蛍光飛跡検出器 (FNTD) はコンバータと組み合わせて中性子線量計として用いられる。中性子との核反応によりコンバータから発生した荷電粒子はFNTDに入射する。FNTDを通過した荷電粒子飛跡は、共焦点顕微鏡システムにより、ある深さ断面で画像化される。中性子-γ線混在場でFNTD線量計を使用すると、画像上ではFNTDに入射したγ線由来の電子飛跡が荷電粒子飛跡と重なり、それらの誤認を引き起こす。飛跡が誤認される現象を正しく理解するためには、飛跡が画像化される仕組みを理解し、再現できることが求められる。本研究では、モンテカルロ計算コードPHITSで求めた荷電粒子のエネルギー付与分布から飛跡画像を再現するためのパラメータを決定した。引き続き電子飛跡を画像化するためのパラメータを決定し、照射場に応じた飛跡画像を再現することで、飛跡誤認の程度を予測し、FNTDの飛跡検出能を評価する。