10:45 AM - 11:00 AM
[1G04] Measurement of high energy neutron-flux with foil-activation technique at a neutron- instrument of the J-PARC spallation-neutron-source
Keywords:J-PARC, Spallation neutron source, Neutron instrument, High energy neutron flux, Foil-activation technique, PHITS code
J-PARCの物質・生命科学実験施設の核破砕中性子源は、水銀ターゲットに3GeV、1MW陽子ビームを照射し、発生する中性子を中性子実験装置に供給する施設である。中性子実験装置には、冷熱中性子の他に、熱外中性子やMeV領域の高速中性子も飛来する。ここで、MeV領域の高速中性子は、高速中性子照射実験に活用される一方、中性子実験装置の遮蔽設計に大きな影響を与える。これまでの中性子実験装置の遮蔽設計では、計算による高速中性子線源データを用いてきた。今後の核破砕中性子源の設計への適用の可能性を考えるためには、この線源データの検証を行う必要が生じた。そこで、中性子実験装置NOBORU(BL10)にて、しきい反応を利用した箔放射化法を用い、高速中性子束を測定した。測定では、Au、Al、Bi、Nb、Tmの箔を用い、中性子源から13m及び14m位置に設置した。計算値と比較した結果、計算値のほうが、最大約2程度高いことがわかった。