2018年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-3 中性子源・中性子工学

[1G01-07] 中性子源,中性子利用

2018年3月26日(月) 10:00 〜 11:55 G会場 (U2棟 U2-212)

座長:伊藤 主税 (JAEA)

10:45 〜 11:00

[1G04] J-PARC核破砕中性子源の中性子実験装置における箔放射化法による高速中性子束の測定

*原田 正英1、勅使河原 誠1、大井 元貴1、及川 健一1、高田 弘1、池田 裕二郎1 (1. 原子力機構)

キーワード:J-PARC、核破砕中性子源、中性子実験装置、高速中性子束、箔放射化法、PHITSコード

J-PARCの物質・生命科学実験施設の核破砕中性子源は、水銀ターゲットに3GeV、1MW陽子ビームを照射し、発生する中性子を中性子実験装置に供給する施設である。中性子実験装置には、冷熱中性子の他に、熱外中性子やMeV領域の高速中性子も飛来する。ここで、MeV領域の高速中性子は、高速中性子照射実験に活用される一方、中性子実験装置の遮蔽設計に大きな影響を与える。これまでの中性子実験装置の遮蔽設計では、計算による高速中性子線源データを用いてきた。今後の核破砕中性子源の設計への適用の可能性を考えるためには、この線源データの検証を行う必要が生じた。そこで、中性子実験装置NOBORU(BL10)にて、しきい反応を利用した箔放射化法を用い、高速中性子束を測定した。測定では、Au、Al、Bi、Nb、Tmの箔を用い、中性子源から13m及び14m位置に設置した。計算値と比較した結果、計算値のほうが、最大約2程度高いことがわかった。