2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[1K01-04] PRA1

2018年3月26日(月) 10:50 〜 11:55 K会場 (U3棟 U3-311)

座長:石渡 祐樹 (日立GE)

11:35 〜 11:50

[1K04] HCR/ORE手法の課題の検討

*井手 善広1、下村 海1、岡本 明1、氏田 博士1、森田 秀利1 (1. アドバンスソフト)

キーワード:確率論的リスク評価、人間信頼性解析、HCR/ORE手法、THERP手法、EPRI手法 、IDHEAS手法

原子力発電所に対する確率論的リスク評価(PRA)において、人的過誤確率を評価する解析を人間信頼性解析(HRA)と呼ぶ。HRAの手法としては、従来THERP手法が用いられてきたが、最近、EPRI手法という新しい手法が提案されている。EPRI手法では認知過誤確率を評価する際にHCR/ORE手法を用いる。本発表では、HCR/ORE手法の考え方に課題が無いかを検討する。検討のために、HCR/ORE手法を実際に使用して、人的過誤事象に対して認知過誤確率を評価する。HCR/ORE手法により評価された認知過誤確率を、従来からHRAに使用されてきたTHERP手法により評価された認知過誤確率と比較し、HCR/ORE手法では認知過誤確率を大きく見積もりすぎることがあることを示す。また、大きく見積もりすぎる原因を検討し、HCR/ORE手法の考え方について課題を示す。