2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[2L01-05] セーフティケース等

2018年3月27日(火) 09:30 〜 10:50 L会場 (M1棟 M1-311)

座長:稲垣 八穂広 (九大)

09:45 〜 10:00

[2L02] NUMOセーフティケースにおける信頼性確保の取組み

(2)モデル水質のバリエーション

*太田 久仁雄1、國丸 貴紀1、浜本 貴史1 (1. 原子力発電環境整備機構)

キーワード:地層処分、セーフティケース、データ品質、モデル水質、溶存成分濃度

NUMOセーフティケースにおいて,安全評価に係る検討に必要となる地下水水質については,地層処分の観点から量や質が必ずしも十分ではない全国規模の地下水水質データから,技術的信頼性を損なわず,かつわが国における地層処分の安全性および実現性を広く提示するため,そのバリエーションをどのように捉えモデル化するかが重要である。このため,サイト調査における品質保証の観点から地下水水質データのスクリーニングを行い,品質が確認できた水質データを用いた熱力学計算を行うことにより三種類の検討対象母岩のモデル水質を現実的に設定した。いずれの検討対象母岩においても,設定した低/高溶存成分濃度のそれぞれのモデル水質は,わが国の地下深部で認められる地下水水質データをほぼ網羅するものである。さらに,溶存成分濃度が極端な場合についても,地層処分システムの頑健性の確認の観点からモデル水質を設定した。