[2O10-13] ガラス固化技術4

[2O11] 高レベル放射性廃棄物を高充填するボロシリケートガラス組成のコンビナトリアル探索

*矢野 哲司¹、宮脇 拓洋¹、大橋 真也¹、林 正洋¹、岸 哲生¹、松下 伸広¹、三浦 吉幸²、兼平 憲男² (1. 東京工業大学、2. 日本原燃)

キーワード：高レベル放射性廃棄物、ガラス固化体、イエローフェーズ、コンビナトリアル手法、ボロシリケートガラス

高レベル放射性廃棄物固化ガラスにおける廃棄物充填度の向上は、固化体数を減少させ、地層処分スペースの低減に効果的である。一方、固化体用ガラスの充填性は組成により異なり、さまざまな特性も同時に満たすガラス組成の探索が必須である。高レベル放射性廃棄物にはさまざまな元素が含まれるが、モリブデンの酸化物はガラス化過程におけるガラスへの溶解制御が難しい成分であり、モリブデン酸化物の溶解の可否は高充填性を測る基準の一つに位置付けられる。本研究は、ボロシリケートガラスにおいて、高レベル放射性廃棄物を高充填可能な組成を探索する新しいコンビナトリアル手法を開発し、この手法を用いた模擬放射性廃棄物含有ガラスの作製を通して高充填性のガラス組成探索を行った。