2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[2O19-22] 核種分離・回収技術2

2018年3月27日(火) 17:00 〜 18:00 O会場 (M3棟 M3-212)

座長:深澤 哲生 (日立GE)

17:15 〜 17:30

[2O20] ガラスの溶解技術

(2)ガラスの分相を利用した模擬ガラス固化体からの長寿命核種の分離

*井上 博之1、渡辺 康裕1 (1. 東京大学)

キーワード:模擬ガラス固化体、分相、長寿命核生成物、溶出

ガラス固化体から、所望の成分を抽出するために、ガラス固化体に新たな成分を加えて、再度ガラスを溶融して作製し、その化学的耐久性を下げ、熱処理によって相分離を起こさせて、熱水や酸水溶液などに、成分を溶出させる工程を検討した。模擬ガラス固化体に(1) B2O3+SiO2, (2) Li2O, (3) ZnOの3種類の成分の添加を行い、1000℃で再溶融、冷却して、ガラス試料を作成した。このガラスを600℃で20時間熱処理をし、種々の酸水溶液に20時間浸漬して、ガラス中からSe, Zr, Pd, Csの成分の溶出量をICPとXRFを用いて調べた。溶出に用いる酸の種類と濃度を4段階に調整することによって、ガラス中の上記の4種類の元素を97%以上溶出できる条件が設定できた。