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[3C12] REDOX反応制御MA法によるODS-Cu合金の創製
キーワード:ダイバータ、Cu合金、ODS、メカニカルアロイング
核融合炉ダイバータのヒートシンク材料として用いられるCu合金の耐照射性や強度特性の向上を目指して、新しいODS-Cu合金の開発を進めている。通常のメカニカルアロイング(MA)法では、Cuの有する高い延性のためMA中の凝集や付着が生じ、合金化が阻害されるため、ODS化(ナノ酸化物粒子の微細分散)が十分に達成できない。そこで本研究では、MA中の凝集を防ぐために、これまでの添加材であるY2O3ではなく、YH2とCuOを複合調整添加することによってMA中にこれらのREDOX反応を起こさせ、粉末の凝集を防ぎつつMAを進展させる方法を開発した。得られた合金の特性(強度と熱伝導特性)とその微細組織学的要因について報告する予定である。