2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[3O11-16] 処分場負荷低減のための廃棄物管理

2018年3月28日(水) 14:45 〜 16:20 O会場 (M3棟 M3-212)

座長:佐々木 祐二 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[3O13] 21世紀後半に向けた廃棄物管理の選択肢:Pu利用推進と環境負荷低減型地層処分に関する研究

(3)核燃料サイクル諸条件が使用済燃料とガラス固化体に及ぼす影響

*川合 康太1、岡村 知拓1、三成 映理子1、川久保 政洋2、朝野 英一2,1、竹下 健二1 (1. 東京工業大学科学技術創成研究院原子燃料サイクル研究ユニット、2. 原子力環境整備促進・資金管理センター)

キーワード:高燃焼度、冷却期間長期化、高含有化、放射性廃棄物管理、MOX燃料、ガラス固化、地層処分

わが国では,使用済燃料(SF)の再処理に伴って生じる放射性廃棄物はガラス固化体として地層処分されることとなっており,ガラス固化体の性質の理解が地層処分場の設計にとって重要となる.ガラス固化体の性質は,燃料タイプ,燃焼度,SF冷却期間,核種分離割合およびガラス固化体廃棄物含有率の諸条件によって決定される.環境負荷低減の1つとして処分場面積の削減が挙げられるが,そのためには,核燃料サイクル諸条件がいかにガラス固化体の性質に作用し,地層処分場に対して影響を及ぼすか評価することが必要である.本報告では多様な燃料サイクルシナリオを設定し,使用済燃料およびガラス固化体に及ぼす影響について発熱量の観点から検討した.その結果,ガラス固化体の発熱量において燃焼度の影響は無視できるほどに小さいことが明らかとなった.また,得られた知見に基づいて,処分面積削減の有効性を評価する廃棄体専有面積削減効果指標を導入した.