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[3A12] 福島原子力発電所事故由来の難固定核種の新規ハイブリッド固化への挑戦と合理的な処分概念の構築・安全評価
(3) 金属マトリクスを用いたヨウ素閉じ込めハイブリッドHIP固化体の作製
キーワード:福島第一原子力発電所事故、放射性廃棄物処分、ヨウ素129、ハイブリッド固化体、金属マトリクス、ジルコニウム合金、熱間等方圧加圧法
福島第一原子力発電所の事故では様々な放射性廃棄物が発生している。そのなかには、安定固化が難しい核種や潜在的有害度が高いα核種が含まれる。特に、放射性ヨウ素(I-129)は揮発性のため高温固化処理が難しく、処分後は長半減期で低収着性のため被ばく線量に大きな影響を与える可能性がある。これまでに提案された廃棄体は、一定のヨウ素閉じ込め性は認められるものの、ホウケイ酸ガラスや放射化金属の溶解(腐食)のような安全評価に実装できるソースタームのモデル化に課題があった。そこで本研究では、ヨウ素を直接含む廃棄物を1次固化体とし、それを処分環境で極めて安定かつ腐食モデルに実績のある金属マトリクス(ジルコニウム合金やステンレス鋼)で取り囲んだハイブリッド固化体に着目した。今回は、代表的なハイブリッド固化体を熱間等方圧加圧法(HIP)にて作製した結果について報告する。