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[3C10] セメント構成結晶の放射線分解水素生成収率
照射温度の影響
キーワード:放射線分解水素生成収率、セメント構成結晶、結晶水、γ線
セメントを構成するC-S-H,Ca(OH)2,エトリンガイト,モノサルフェートの四つの単結晶を,室温から90℃の温度範囲でγ線照射し,放射線分解水素生成収率GH2を測定した.その結果,これらの結晶のGH2は室温で0.3〜0.5程度であり,構成結晶比から得られるセメントのそれは0.3となった.照射温度が90℃の場合は,どの結晶でも室温時より10%程度GH2が上昇した.これらの結果より,セメント中の結晶水がγ線照射されると,液体水のGH2の2/3程度の収率で水素分子が生成し,温度上昇と共にその値が上がると見積もられる.