2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1G01-07] 原子炉内熱流動

2023年9月6日(水) 10:00 〜 11:55 G会場 (ES総合館2F ES021)

座長:堺 紀夫(東芝ESS)

10:45 〜 11:00

[1G04] BWR向け低圧力損失型セパレータの開発

(4) 多目的蒸気源試験装置(HUSTLE)でのキャリーオーバー計測方法の妥当性確認

*石田 直行1、藤本 清志1、上遠野 健一1、Povolny Antonin1、安田 賢一1、木藤 和明1 (1. 日立GE)

キーワード:沸騰水型原子炉、セパレータ、低圧力損失、キャリーオーバー、HUSTLE

沸騰水型原子炉(BWR)の再循環流路の圧力損失低減のために、低圧損セパレータを開発している。セパレータの性能実証試験において、キャリーオーバー(セパレータから上部に放出される蒸気に含まれる水の質量流量割合)は、蒸気中に含まれる水を分離収集した後、広範囲の水流量を計測できるように複数の計測管を配置し、その管内に設置したオリフィスで差圧を測定することで水流量を計測する。本開発では、低流量用計測管の出口を高流量用計測管のオリフィス上流に接続することで、計測管切り替え時の計測誤差を低減している。本計測システムの妥当性をモックアップ試験装置で確認した上で、日立GEが保有するBWR熱流動条件を模擬可能な多目的蒸気源試験装置(HUSTLE)の圧力容器内にも設置し、現行型セパレータのキャリーオーバーを評価した。HUSTLEでの計測および評価結果は過去のセパレータ試験と同等の結果となっており、計測および評価手法が妥当であることを確認した。