14:10 〜 14:30
[109] 配慮の必要な子どもの親の外出に関する意識からみるインクルーシブな遊びの場に向けた課題
-宮城県を事例として
キーワード:インクルーシブな遊びの場、配慮が必要な子ども、親子、外出行動、外出先
本研究では、幅広い年齢の、様々な障がい等をもつ子どもとその親を対象としたアンケート調査により、外出に関する意識を把握し、インクルーシブな遊びの場における課題を明らかにする。
(1)小学校高学年以上では、子どもの実年齢と発達年齢のギャップにより、「出かけられる場所・出かけたい場所がない」ために外出しない者が増加していた。
(2)全年齢を通じて、自然豊かな環境や遊園地等が理想の外出先に挙げられているが、配慮が必要な子どもには体験型の遊びが難しく、外出先として選択されにくいことが分かった。
(3)外出先の選択には、子どものための配慮や親自身の希望など、いくつかの要因が複雑に混在していた。
(4)配慮が必要な子の親の約80%がマイナス体験を有していた。知的障がい・発達障がいは「他者との居合わせが困難」、「配慮の必要がない子との遊びが困難」という理解・ソフトの課題が多く、小学校低学年以下では遊具のルールが守れないこと、小学校高学年以上では遊具の年齢制限とのミスマッチがみられた。発達障がい・グレーゾーンはクールダウンスペースを、肢体不自由、重複障がいは遊具や建物の設備のアクセス性を求めていた。
(1)小学校高学年以上では、子どもの実年齢と発達年齢のギャップにより、「出かけられる場所・出かけたい場所がない」ために外出しない者が増加していた。
(2)全年齢を通じて、自然豊かな環境や遊園地等が理想の外出先に挙げられているが、配慮が必要な子どもには体験型の遊びが難しく、外出先として選択されにくいことが分かった。
(3)外出先の選択には、子どものための配慮や親自身の希望など、いくつかの要因が複雑に混在していた。
(4)配慮が必要な子の親の約80%がマイナス体験を有していた。知的障がい・発達障がいは「他者との居合わせが困難」、「配慮の必要がない子との遊びが困難」という理解・ソフトの課題が多く、小学校低学年以下では遊具のルールが守れないこと、小学校高学年以上では遊具の年齢制限とのミスマッチがみられた。発達障がい・グレーゾーンはクールダウンスペースを、肢体不自由、重複障がいは遊具や建物の設備のアクセス性を求めていた。