13:10 〜 13:30
[117] 内水氾濫被害低減を目的とした浸透池の配置に関する研究
-広島県福山市手城川流域中下流部を対象として
キーワード:内水氾濫、浸透池、グリーンインフラ、InfoWorks ICM、数値シミュレーション
本研究では、広島県福山市手城川流域中下流部において、内水氾濫による被害を軽減するための浸透池の効果的な配置を評価した。本研究では、12個の浸透池の配置モデルを作成し、これらの配置モデルと浸透池のない現状を入力条件とした26パターンの洪水シミュレーションを実行した。そのうち半数は2018年7月豪雨の降雨データを入力降雨とした現状計算、その他は100年確率に対応した仮想降雨データを入力降雨とし、自治体が計画しているいくつかの浸水対策を導入した将来計算とした。その結果、浸透池は内水氾濫による被害の軽減に一定の効果があり、地域ごとに浸透池の効果的な配置と氾濫特性、都市条件との間に一定の関係があることが明らかになった。