日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P1] ポスター発表1:記憶

2019年5月25日(土) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P1-20] 空間-系列順序の連合に学習時点での明示的な基準点は必要なのか

*山城 大地1、兵藤 宗吉2 (1. 中央大学大学院文学研究科、2. 中央大学文学部)

キーワード:系列順序、空間、心的時間線

系列順序を我々はどのようにして捉えているのか。先行研究では,6枚の画像刺激を学習させた後にそれらの呈示順序比較を求めた。その結果,基準点よりも“時間的に前”を左側キー,“時間的に後”を右側キーで判断する条件の方がその逆のキー押し条件よりも反応が速く,系列順序は左から右へ向かう心的時間線上に配置されて捉えられていることが示唆された。しかし,先行研究では学習課題を行う前にすでに順序比較を行うことと順序比較の際の基準点が明示されており,実験参加者はその基準点をもとにした記銘方略をとっていた可能性が考えられる。本研究では,一連の刺激の系列順序の学習後に順序比較課題を実施することを伝えた上で左右空間と系列順序の関連について検討を行った。その結果,本研究においても先行研究と同様の連合が生じた。このことから,この連合は学習時の方略による結果というよりも順序比較の時点で生じるものであると考えられる。

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