[P3-11] 高齢者を対象とした植物を用いた表現療法
心理的並びに生理的指標の観点から
キーワード:植物、表現療法、高齢者
本研究は、デイサービスに通う高齢者女性15名を対象に、植物と触れ合うことで園芸療法と同様の効果が得られるか検証するため、植物を用いた創作活動を週1回4週間継続して行なったものである。対象者を創作活動を行う対象群と、創作活動を行わない統制群の2群に分け、1週目と4週目に抑うつ性自己評価尺度(CES-D)を実施した。また、表現療法的側面から療法的効果を検証するために、対象群には、芸術療法体験尺度(SEAT-R)、植物との心理的関わり尺度への回答を求め、血圧・心拍数の測定も行なった。その結果、創作活動を行なった高齢者の孤独感は軽減され、植物と触れ合うことで心の安寧や幸福感を得ていたことが示された。また、活動後には、高い満足感と達成感を実感していたことが示され、更に自身の能力が衰えていくことを実感する中で、多少複雑な作業を必要とする創作活動をやり遂げることが、高齢者の自己効力感を高める働きに作用することが示唆された。
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