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[PH-3] 道路事業におけるトウホクサンショウウオの生息地分断への配慮事例 ~ロードキル対策 道路への侵入防止柵の効果検証~
トウホクサンショウウオは,環境省レッドリスト及び福島県レッドデータブックにおいて準絶滅危惧種に選定されている日本固有種で,湧水が流れ込むような沢や湿地などの緩流域及び止水域に生息する.福島県只見町の白沢平では,福島県と新潟県とを繋ぐ八十里越道路事業により1985年頃に道路が敷設され,山と産卵湿地とが分断された.その後,産卵期に道路を横断して山から産卵池に移動する個体が多数確認されるようになった.これまでに,本種の移動にも配慮した水路付きのアンダーパスが整備されたが,依然道路横断個体は多い状況であった.本稿では,令和3年度に整備された道路への侵入防止柵の効果(令和4年調査結果)について報告する.
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