[SY8-4] 回復期リハビリテーション病棟における医科歯科連携の実際
【職歴】
昭和59年4月 医療法人社団寿量会 熊本機能病院 歯科室入職
平成6年4月 同法人 歯科衛生士室主任
平成12年4月 同法人 口腔ケアセンター 口腔ケア部長
平成13年4月 熊本歯科技術専門学校非常勤講師
平成25年4月 同法人 訪問歯科連携センター 室長
昭和59年4月 医療法人社団寿量会 熊本機能病院 歯科室入職
平成6年4月 同法人 歯科衛生士室主任
平成12年4月 同法人 口腔ケアセンター 口腔ケア部長
平成13年4月 熊本歯科技術専門学校非常勤講師
平成25年4月 同法人 訪問歯科連携センター 室長
【抄録(Abstract)】
熊本機能病院では急性期から回復期、終末期まで多様な患者が入院しており、そこでは急性期から回復期、慢性期へと円滑につなぐ「送り手」と「受け手」双方が情報を共有し適切な医療サービスの提供と質の向上が大事で、患者の身体機能や日常生活動作能力の向上と在宅生活や社会復帰を目指し、多職種によるチーム医療を実践しています。
その中で口腔内環境を改善し、摂食嚥下障害などの改善をはかり栄養状態を回復するなど医療の質を向上させる上では口腔のケアは必要です。それは、患者の全身疾患に対する治療を支援する一手段でもあり、そこには退院後の地域を見据えた切れ目のない歯科医療の充実が不可欠です。
しかし、病院内に歯科が無い場合も多く、入院患者の抱える口腔に関する問題に対処できないこともあり、それらを解決するには地域の歯科医師、歯科衛生士が入院中の患者に迅速かつ効果的に歯科治療、口腔ケアに介入する事が望ましいのです。
そこで当院では当初、急性期より積極的な歯科介入をおこなうとともに、回復期、維持期においても連続したケアが維持できるよう近隣の歯科医療機関と連携していました。しかし、患者の転院、退院先が多岐にわたり、地理的にも広範囲であり、近隣の歯科医療機関との連携のみでは退院後のシームレスな歯科支援には限界があり、熊本県歯科医師会と連携をするに至りました。その医科歯科連携を担う専門部署として訪問歯科連携センターを設置し、歯科衛生士が熊本県歯科医師会と病院と地域とを結ぶ橋渡し役を担っています。
入院患者は入院直後より、病棟担当者による口腔スクリーニングで口腔内トラブルを抽出し、その後歯科衛生士が口腔アセスメントを実施します。それは全身状態、口腔内の状況、口腔機能評価、栄養状態 、口腔ケアのリスク評価で、それにより口腔内の状況を数値化して口腔ケアプロトコールを作成することで、口腔ケアの手技や介入回数の統一を図れ、必要に応じてむし歯の治療や義歯調整等、歯科治療につなぎます。
歯科衛生士は、口腔健康管理により口腔衛生の維持、咀嚼嚥下機能の改善、肺炎予防等に向けて取り組んでおり、歯科治療による口腔機能向上を通して、患者の「食べる」「話す」を支援するために院内外にかかわるマネジメントを担当しています。今回は医科歯科連携事業の効果と現状、歯科衛生士の役割等について報告したいと思います。
熊本機能病院では急性期から回復期、終末期まで多様な患者が入院しており、そこでは急性期から回復期、慢性期へと円滑につなぐ「送り手」と「受け手」双方が情報を共有し適切な医療サービスの提供と質の向上が大事で、患者の身体機能や日常生活動作能力の向上と在宅生活や社会復帰を目指し、多職種によるチーム医療を実践しています。
その中で口腔内環境を改善し、摂食嚥下障害などの改善をはかり栄養状態を回復するなど医療の質を向上させる上では口腔のケアは必要です。それは、患者の全身疾患に対する治療を支援する一手段でもあり、そこには退院後の地域を見据えた切れ目のない歯科医療の充実が不可欠です。
しかし、病院内に歯科が無い場合も多く、入院患者の抱える口腔に関する問題に対処できないこともあり、それらを解決するには地域の歯科医師、歯科衛生士が入院中の患者に迅速かつ効果的に歯科治療、口腔ケアに介入する事が望ましいのです。
そこで当院では当初、急性期より積極的な歯科介入をおこなうとともに、回復期、維持期においても連続したケアが維持できるよう近隣の歯科医療機関と連携していました。しかし、患者の転院、退院先が多岐にわたり、地理的にも広範囲であり、近隣の歯科医療機関との連携のみでは退院後のシームレスな歯科支援には限界があり、熊本県歯科医師会と連携をするに至りました。その医科歯科連携を担う専門部署として訪問歯科連携センターを設置し、歯科衛生士が熊本県歯科医師会と病院と地域とを結ぶ橋渡し役を担っています。
入院患者は入院直後より、病棟担当者による口腔スクリーニングで口腔内トラブルを抽出し、その後歯科衛生士が口腔アセスメントを実施します。それは全身状態、口腔内の状況、口腔機能評価、栄養状態 、口腔ケアのリスク評価で、それにより口腔内の状況を数値化して口腔ケアプロトコールを作成することで、口腔ケアの手技や介入回数の統一を図れ、必要に応じてむし歯の治療や義歯調整等、歯科治療につなぎます。
歯科衛生士は、口腔健康管理により口腔衛生の維持、咀嚼嚥下機能の改善、肺炎予防等に向けて取り組んでおり、歯科治療による口腔機能向上を通して、患者の「食べる」「話す」を支援するために院内外にかかわるマネジメントを担当しています。今回は医科歯科連携事業の効果と現状、歯科衛生士の役割等について報告したいと思います。